お金は不安を生み出す要素を持ち合わせています。例えば、貯金が少ない、或いは年収が低いなどの理由からお金に関する不安を感じてしまう人は多いかもしれません。そのような不安を解消するために、貯金や年収を増やそうと努力したり、お金のゴールを設定してセルフコーチングを行う方もいるでしょう。
しかし、お金と不安が直接的に結びつくようになったのは、人類史ではごく最近のことです。お金の起源を調べてみると、現在確認されている世界最古のお金は紀元前4300年頃のバビロン王朝（現在のイラク）で作られた「ハル（har）」と呼ばれる銀製のリングであり、日本では古墳時代後半（西暦683年頃）に作られた「富本銭」が国内で初めて作られた金属のお金であるとのことです。40〜25万年前に現れたとされる現生人類（ホモ・サピエンス）の歴史を考えると、お金という概念が生まれたのはつい最近のことと言えるでしょう。
お金という概念が存在していなければ、そもそもお金がないことで不安を感じるということもありません。では、なぜ私たち現代人はお金によって不安を感じたり、逆に喜びを感じたり行動や選択を制限したりするのでしょうか？
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