現代人の75%が慢性水不足であると言われています。これはたくさんの患者を見てきた多くの医師たちが認めている事実であり、この人々の水不足が解消されれば世界中で病気の患者が約半分に減るとまで云われています。
病気は体の異常を知らせるシグナルです。今何らかの病気を抱えている。慢性的な痛みや肌荒れがある。よく気持ちが落ち込むことがある。こういった多くのシグナルに対して、はっきりとした原因が見当たらない場合は、代謝障害による体の異常が原因となっている可能性が高いです。
生体は自身の秩序(ホメオスタシス)を絶えず維持するために積極的に外部からエネルギーを取り替え、自身の形を更新しています。これを動的平衡状態と言います。生体は持続的な動的平衡によって、傷ついた箇所を自己修復します。自己修復の過程でホメオスタシスが書き換わり、細菌やウイルスに対する自己免疫力を獲得したり、より大きな力を発揮できるように筋繊維が肥大化したりすることもあります。
環境に適応できないことで、自身のホメオスタシスは書き換わります。外的要因などによってホメオスタシスが変化すると、代謝の際に新しく複製される細胞は変化したホメオスタシスに基づいた機能や形状となります。
ところが、自己修復すらままならない代謝能力の場合は、環境への適応度が高まった新たな細胞をスムーズに作り出せません。例えば、筋肉が修復される前に筋力トレーニングを行っても効果が薄かったり、逆に筋肉量が減ってしまったりするのは、代謝による自己修復力が環境の変化スピードについていけてないからだと言えます。
できるだけスピーディーに環境の変化に適応したければ、代謝能力を高めることです。では、代謝障害を完治させてスムーズな代謝を行うにはどうすれば良いかというと、栄養の運搬能力を高めることです。
栄養の運搬能力と体の水分量には強い相関関係があります。体の水分量が多ければ栄養の運搬能力も高く、代謝がスムーズに行われます。代謝がスムーズに行われれば、スピーディーにホメオスタシスに基づいた機能や形状の生体へと変化できます。つまりそれは、生体の環境への適応度が高まることを意味します。
生体における水の役割
身体の体重の水分の割合は、一般的に、新生児では約80%、子供では約70%、成人男性では約60%、老人では約50〜55%となっております。(歳をとればとるほど代謝能力(自己修復力)が低下するのは、高齢なほど身体の水分の割合が低くなるから、とも言えるでしょう。)体内の水分のうち、約3分の2が細胞内液として、残りの3分の1は血液や組織間液などの細胞外液として存在しています。
人間が脱水状態にあるときに正常な活動ができないのと同じように、細胞内の水分量が十分にない時は細胞も正常に働きません。細胞は各細胞ごとに様々な役割を担っていますが、細胞の水分量が少なければ当然それらの役割を担う能力が低下します。
細胞外液にあたる血液は、酸素や栄養、ホルモンなどを運ぶ重要な役割を担っていると同時に、老廃物や過剰な物質運び出し、体外に排出するという大切な働きをしています。血液の水分量が十分ではない時(つまり血液がドロドロの状態の時)もやはり、そういった役割を担う能力が低下します。
十分な量の水を飲み、血液をサラサラな状態に保つことで、細部の毛細血管にまでしっかり血液が流れ、体の隅々にまで必要な物質が行き届くようになります。その際、細胞から古い物質(老廃物)を受け取り、体の出口へと運びます。
また、水は食べ物を溶解し、栄養として吸収しやすい状態にする機能もあります。食事の際に水を飲まなかったり、小まめに水を飲む習慣がない人は、そうでない人に比べて栄養の吸収効率が低くなります。
小まめに水を飲む習慣がある人は回復能力が非常に高いです。筋力トレーニング後に、沢山水を飲んだ場合と、水をあまり飲まなかった場合とでは、同じ食事内容(同じ栄養素)を取り入れていても、筋肉の回復スピードが異なります。水を多く飲んだ場合の方が、回復スピードが早く、ハリのある筋肉を作り出してくれます。筋力トレーニング後にタンパク質を暴食をする人がいますが、その前にまず、水を沢山飲んで栄養の吸収効率を高めた方が良いでしょう。
食べ物は体に吸収されなければ、ただ腸の中を通過してトイレに流れるだけです。大事なのは摂取したタンパク質などの栄養素が腸を通過することではなく、しっかり細胞の隅々にまで運び、傷ついた細胞と交換することです。
栄養素主義とも言えるほど、細かく栄養素を管理している現代人ですが、口の中に何が入るかばかりを気にして、口の中に入った後のことを気にしている人はあまり多くはないように感じます。口の中に入る栄養素だけを気にしていたという人は、さらに、体の中に入った栄養素が体の外に出るまでの間も気にするようにしてみて下さい。すると水の重要性に気づかされるはずです。
肌の水分量
細胞内液の水分量は肌を見ればわかります。当然ですが、ハリのある肌をしている人は細胞内液の水分量が多いです。スキンケアにこだわる人が増えてきましたが、多くの人が化粧水や洗顔、保湿といった肌の表面的な部分にばかり着目しすぎなように思います。もちろんそれらも大事だとは思うのですが、それらよりももっと大事なことは「水を飲むこと」です。
ネズミの実験によると、体重の10%の脱水負荷を与えると、全水分喪失量の40%が筋肉から、30%が皮膚から、骨や腹部内臓からそれぞれ14%が出ていて、脳や肝臓などの重要な臓器からはほとんど水分が出ていないことがわかっています。この実験から、「生体の水分量が少なくなると、主として筋肉や皮膚の細胞内液から水分を出して水を補おうとする」ということがわかります。
細胞内液からの水分補給によって体感的には健康状態が損なっているようには感じないかもしれません。しかしながら、生体としては余裕のある状態とは言えません。できることなら、細胞内液に水分を蓄えて、生体に余裕のある水分量を保持させておくべきです。
喉の渇きを感じた時に水を飲むのでは遅いと言われています。また、慢性的な水不足の状態にあるときは、そもそも水が不足していても喉の渇きを感じ難くいです。喉が渇いている状態が通常だと思っているからです。喉の渇きよりも、筋肉や肌のハリを見て水分を補給する習慣をつけると良いかと思います。
最初に述べましたが、現代人の75%以上が慢性的な水不足状態です。水不足であることを知りながらあえて水を飲まずにいる人や、水を飲みたくても飲めない人もいるかもしれませんが、多くの人が水不足状態であることに気づかず生きています。
成人男性の平均的な水分の割合は約60%となっていますが、この数値はおそらくランダムに成人男性を抽出して検査したものでしょう。だとしたら、検査対象となっている成人男性の75%は水不足なわけで、理想的な水分量よりも低い値が出ていることになります。
稀に大人でも子供のような綺麗な肌をしている人がいることから考えると、大人でも水分の割合を子供と同等の70%程度にまで高めることが可能です。となると、理想的な成人男性の水分量は子供の平均的な水分量と同等の70%と考えることもできます。20〜60代であれば、水分量60%で満足するのではなく、70%を目指すことです。水分量70%のセルフイメージを築けば徐々に水分量が上がっていくことでしょう。
水分摂取量と水分排泄量
赤ちゃんは毎日体重の10〜20%の母乳を飲みます。4kgの赤ちゃんであれば400ml~800mlほどの母乳を飲んでいるということです。それに対して、成人の場合は、1日2400mlの水分摂取で良いとされています。2400mlのうち、体内で栄養素がエネルギーになるときに生成される「代謝水」が300mlあるため、実質的な飲食による水分摂取量の目安は2100ml(食事から摂取する水は1100ml、飲料水から摂取する水は1000ml)です。体重比で考えると、成人は赤ちゃんと比べて随分少ない水分摂取量だとわかります。
1日で飲食によって必要な水分摂取量は、1日に体から排出される水分量から導き出されています。体から排出される水分は、尿量、不感蒸泄、糞便等を足した値で、その標準的な値が2100mlです。つまり、1日で必要な飲食による水分摂取量の目安は、1日に体から排出される水分量の値に合わせたものになります。これはどういうことかというと、体から排出される水分量が変われば、必要な水分摂取量も変わるということです。
ここで一つ注意しておく点があります。
排出量から導き出された水分摂取量はあくまでも、"現状を維持するに当たって必要な最低限の水分摂取量"であって、"現状維持から抜け出してより健康的な身体を作り上げるために必要な水分摂取量"ではありません。
肌にハリの無い状態やシミのある状態、細胞が傷ついている状態を放置し続けると、その状態が正しい秩序(ホメオスタシス)と勘違いし動的平衡を維持しようとしてしまいます。つまり細胞が傷ついている状態を維持する方向にホメオスタシスが働くということです。肌のハリを取り戻したかったり、なかなか消えないシミや長い間傷ついたままの細胞を回復させるには現状維持から抜け出す必要があります。
長い間消すことのできなかったシミ等を消すには、ホメオスタシスを書き換える必要があります。生体のホメオスタシスは抽象度の高い情報になりますが、抽象度の低い物理抽象度からの働きかけでも十分書き換えが可能です。
生体の傷ついた細胞を治すには自然治癒力を高めることです。すなわち新陳代謝の行き届く範囲を広げ、新陳代謝のスピードを早めることです。代謝能力を高めるには時間あたりのエネルギー吸収量と排泄量を増やすことです。エネルギー吸収量を増やすにはエネルギー摂取量とエネルギー吸収効率を高めることです。ただし、エネルギー吸収量を増やした際にエネルギー排出量(つまり排泄量)も同じだけ増やさなければ、エネルギーを蓄え過ぎて結果的に体を壊します。(糖尿病などの生活習慣病の多くは、吸収したエネルギーを排泄できていないために起こります。)
エネルギー吸収量が多くても、排泄量が少なければ代謝能力は高いとは言えません。逆に、排泄量が多くて、エネルギー吸収量が少ない場合も同様に代謝能力は低いです。(この場合どんどん痩せこけて行きます。)どちらか一方を極端に増やしても代謝能力は上がりません。代謝能力を上げるには現状の動的平衡を保ちながらエネルギー吸収量と排泄量の両方を増やす必要があるのです。
エネルギー吸収量と排泄量の両方を劇的に増やす魔法の物質があります。それが"水"です。
つまり、水を普段より多く飲むようにするだけで、現状から、より自然治癒力の高まった状態(ホメオスタシス)へと書き換えることができるということです。気功などでいきなり生命情報を書き換えて自然治癒力を高めても良いですが、それが難しいという場合は「水を飲む」といった物理抽象度からの働きかけでホメオスタシスを書き換えることをおすすめします。
安全に水分量を増やしていく方法
私自身、毎日だいたい2〜3リットルほど水を飲んでいます。一般的には飲み過ぎと言われている量ですので、この量の水を飲むことを推奨しているわけではありません。人によって適切な水分摂取量は異なりますし、その日の生活によっても適切な水分摂取量は変化します。自分にとって適切な水分摂取量は自身の体調をしっかり観察しながら見定めて調節していくしかありません。
多くの人が飲みたいときに飲むという状態で水分摂取量を決めているかと思います。生体の健康レベルが現状維持で十分ならばそれで問題ありませんが、そうではないという場合は、水分摂取の判断基準を変える必要があります。
「肌の水分量」の章で述べたように、水を飲むタイミングは喉の渇きで判断するのではなく、肌や筋肉のハリを見て判断するというのも一つの方法です。ただ、それを基準にして水を飲み続けると、気分が悪くなったり頭痛や吐き気を感じる場合もあります。そうなるとどう考えても飲み過ぎです。自分自身の気分や体調をしっかり観察しながら水分摂取量を調節しましょう。
水分量を増やしながら自分自身を観察していると、頭がすっきりと冴え、気分も筋肉の調子もすごく良くなる水分量というのがわかってきます。また、「いま現在の血液の電解質濃度がどの程度か」というのも水を飲むだけでわかるようになってきます。
水を飲みすぎると、血液の電解質の濃度(特にナトリウムの血中濃度)が下がります。また、食事によって電解質の各種濃度が変化します。
水を飲んでいると身体中の細胞にスッと染み込むように美味しく水を飲めるときもあれば、体が水を受け付けないような感覚を感じるときもあります。基本的に、水が美味しく飲める間は通常より血液の電解質の濃度が濃く、血液の粘度が高い状態です。
市販のスポーツドリンクがスッと体に浸透するような感じで美味しく飲める時は、若干血液の電解質の濃度が薄まっている状態です。水とスポーツドリンクを比較して美味しく飲める方を選んで飲んでいくと、そのうち交互に飲み始めるようになります。これは血液の電解質濃度が整い始めている証拠です。
私は水に塩とレモンの絞り汁を加えて、自家製の無糖スポーツドリンクを作って(市販のスポーツドリンクは濃すぎるので若干薄めに作っています。)、血液の電解質濃度が低く感じた時はそれを飲むようにしています。食中および食後では血液の電解質濃度が上がるため、普通の水を飲みます。
血液の電解質濃度を調節しながら水分を摂取することで、体に負荷をかけすぎることなく(電解質濃度の不安定による体調不良などを起こすことなく)、体の水分量を増やすことができます。
血液の流れを最適化する
通常より多めに水を飲むと排尿の量が増えます。しかし、摂取した水分全てが排出されるわけではありません。排出されなかった水分は体の様々な場所に蓄えられます。つまり、カロリーゼロの水でも人の体重は増え、太ります。
水で太る場合、二通りの太り方があります。
一つ目は、筋肉や肌が膨らみ、ハリがでて体重が増えたというパターンです。この場合、毛細血管の隅々まで血液が巡る様になって血色がよくなって常に手先や足先にもしっかり血液が巡っている様な感覚を感じたりします。見た目も若々しくなり、若返った様に感じるかと思います。この場合、太ったと考えるのではなく、本来の健康的な状態(水分量)に戻ったと捉えた方が良いでしょう。
二つ目は、顔や足、腕、お腹など、要所要所で浮腫み(ムクミ)が生じて、体重も増えているというパターンです。普段あまり水を飲まない人が沢山水を飲み始める様になると、大抵の場合はこの太り方になります。浮腫みはリンパに老廃物が溜まって血液の流れが滞っている場所に、通常よりも多くの血液が溜まってしまうことで生まれます。なので、今まであまり水を飲む習慣がなく、血液の粘度が高い人は、大量に水を飲んで血液量を増やすと、リンパに詰まりがある場所で浮腫みが生じたりします。
たまに「水を飲みすぎると体が浮腫むので水の飲み過ぎは良くない。」という主張を見ますが、全く見当はずれの主張です。なぜなら、浮腫みの根本的な原因は水の飲みすぎではないからです。当たり前ですが、浮腫みの根本的な原因は老廃物がリンパなどの血液の流れが滞りやすい部分に溜まっていることです。水は、老廃物が溜まっている場所を教えてくれているだけにすぎません。もちろん水を飲まなければ浮腫みは表れないかもしれませんが、それでは老廃物が溜まっていることにさえ気づけません。
浮腫みが生じた時は、水の飲み過ぎを心配する前に、血管(特にリンパ)に老廃物が溜まって血液の流れが悪くなっているということを心配してください。体の水分量が増えすぎても血液の電解質の濃度に気をつけていれば、元々の水分量に戻っているだけですから、水で太ること自体は問題ありません。浮腫みのある場所のリンパをマッサージしていれば、そのうち浮腫みは解消されます。浮腫みが解消されて血液の流れが良くなると、一つ目のパターンの様な太り方に変わります。水を沢山飲んで浮腫みが生じた場合は、溜まっている老廃物を除去するチャンスだと思いましょう。
まとめ〜生命は流れそのもの〜
生命体を形作っているエネルギー場のことを生命情報場などと言ったりします。私たちは、磁石の周りに砂鉄を撒き散らすことで磁場を目でも見える形にして観察する様に、生命情報場に水やミネラル及びその他の有機物を集結させた生命体という形を見て、間接的に生命情報場を観察しています。
人体の約60兆個の細胞は、毎日1兆個入れ替わります。各細胞の部位によって入れ替わる周期が異なるのですが、概ね3ヶ月で身体の全ての細胞が入れ替わると言われています。
以上のことから、「自分という物理的存在は、生命情報場によって作られた"自分という型"に物質がたまたま流れ込んだ結果、観察可能な形として認識できているに過ぎない」と考えることができます。
人間の場合、"自分という型"に流れ込む物質のうち50%〜80%が水です。概ね水分量が50%を下回ると生命活動に必要な動的平衡が維持できなくなり、"自分という型"を形作っている生命情報場が消えてしまいます。それは生命の死を意味します。
死ぬとはいうものの、自分の体は固定された存在ではなく流れそのものです。自分というゲシュタルトがバラバラになっても、それを構成していた要素は変わらず宇宙のどこかへ流れ続けます。
物理的に考えると自分という生体と宇宙そのものに何ら違いはありません。宇宙にある物質が自分の体の一部として一時的に固定されているかどうかを境にして、自己と自己以外に分けて考えているだけです。分けて考えることをやめた瞬間に、自己は宇宙となり、また、この宇宙は自己そのものとなります。
人は物質の通り道です。物質の中には、人という通り道を通れないものもあります。例えば放射性物質などの人体に有害なものがその道を通ると道は壊れます。なぜかはわかりませんが特定の物質だけが通り抜けられるようになっています。
万が一そういった物質が体内に入り込んだり、無害だった物質が変化して有害物質に変わったりしたとしても、水が体の外へと運び出してくれます。また、その時壊れた細胞を修復する物質を運んでくれるのも水です。
健康のゴールを考える時に水とうい概念は外せません。水分摂取量を調節しながら自身の健康状態をよく観察してみてください。普通の水道水で構いません。普段より多めに水を飲むだけで、人という通り道に溜まったゴミが排除され生命の基本的能力である代謝能力が高まります。
薬、サプリメント、プロテイン、大量の肉(大量のタンパク質)に頼る前に、まず水で体の水分量を増やすということを始めてみることをお勧めします。私は沢山水を飲むようになってから、薬やサプリメントを飲んでいた時よりも体の調子が良くなっています。また、プロテインや大量のタンパク質をとっていた時よりも普通の食事と沢山の水を飲むようになった今の方が筋肉質な体になっています。
水はほとんどお金がかからない万病に効く薬だと言えます。値段の高いものが良いというわけではありません。また、最新の健康情報が良いというわけでもありません。それらが間違っているというわけではありませんが、健康にとって大事な基本は水であるということを忘れてはいけません。水をしっかりと飲んでいないのに、薬やサプリメント、プロテインなどに頼ってはいないでしょうか?健康の基本として、まずは、"水をしっかりを飲むこと"です。何を取り入れるかを考える前に"生命としての流れ"を良くすることから始めましょう。
〜参考書籍〜
その他のお勧め書籍に関しては「お勧め書籍紹介〜MY BOOKSHELF〜」をご覧ください。