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Ep2.プラン崩壊 節約トラック生活で心身は限界寸前

【8日目】

車中泊続きのためか、体調を壊し病院で治療を行います。治療費に$250を支払い、一日を終えます。

ぬまた
ぬまた

どんなにお金がなくても、健康第一です。どんなゴールを達成するにしても、健康であることが大前提であることを示す良い例でしょう。


【9日目】

この日は線路上で転がっているタイヤの中に掘り出し物がないか探しに出たところ、3本ほど重機のタイヤを発見し、それを$1500で引き取ってもらいます。ゴミとして捨てられていたものをそれを探していた人のところへ持っていっただけで$1500もの大金を稼いだのだから驚きだ。

そのお金で1ヶ月分の家賃と敷金を支払い、ひと月$435の部屋を借りることができた。9日目にしてようやく生活の拠点が定まりました。

ぬまた
ぬまた

価値は人によって異なります。価値とは相対的なものなのです。人によって異なる価値のギャップを見極めその歪みを埋めること。これもビジネスの基本であり、押さえておきたいポイントです。


【10日目】

生活の拠点が定まったので、グレンは真剣にどんなビジネスを始めるかを考え始めます。ここで「ビジネスの成功に必要なのは、ニーズのある仕事を選び、信頼できるチームを作ること。」とグレンの金言が語られます。

この日、グレンは中小企業開発センターに訪れます。中小企業開発センターでは、コンサルティングや市場のリサーチサービス、作業スペースやコンピューターの使用といったサービスが無料で受けれらます。日本では商工会議所などがそれに当てはまるのだと思いますが、アメリカの中小企業開発センターほど手厚いサービスを受けるのは難しいように思います。

中小企業開発センターを後にしたグレンは、どんな業種でビジネスを始めるかを決めるために、3人の起業家にアポを取って話を聞きこの街のニーズの調査を行います。コーヒー業界、金属加工業界、ビール業界でビジネスを行っている起業家と出会い、話を聞いた結果、グレンはコーヒー業界とビール業界に的を絞ります。


【11日目】

ビジネスを始めるにはまとまった資金が必要なため、グレンは不動産取引で手っ取り早く資金を作ることを決めます。不動産を買うにしてもそれなりにまとまったお金が必要なため、今週中に$10,000の資金を集めることを目標に自動車の転売を始めることにしました。この日は中古自動車販売業者を回って一日を終えます。


【12日目】

中小企業開発センターに依頼していたマーケットリサーチを聞きにいったグレンはビール業界に参入することを決めます。進むべき道が決まったので、自分の弱点を補ってくれる人材を集めるため、ネットで会社の立ち上げメンバーの募集を行います。

午後はセンターが紹介してくれた地元の醸造家に話を聞きに行きます。開業に当たって許可証の取得が必要と知ったグレンは一度この分野に詳しい弁護士に話を聞くことを決めますが、相談量が払えないためまずは資金調達に専念します。

ぬまた
ぬまた

ゴールが決まったらすぐ動く。ゴールを達成するには実際に行動に移すことが大変重要なことなのですが、計画を練ることに注意がいきすぎて、行動が疎かにされがちです。Invent on the way。計画することも大事ですが、細かいことは「道中で発見する」という姿勢がゴールを達成するコツです。


【13日目】

廃業のため在庫処分を行なっている自動車会社をネットで見つけたグレンは、そこで$700の中古車を購入します。

$5で洗車を行い、車の掃除中に小銭($0.1)を発見します。

車通りの多い場所に購入した車を止め、売り出しの張り紙を置いて一日を終えます。


【14日目】

この日は中小企業開発センターで募集していた人材の面接を行います。しかし、給料を支払う資金は持ち合わせていません。なので、共同起業という形をとることで、給料を支払うのではなく逆に出資してもらうことにします。ただし、「出資」と言っても資金を出資してもらうのではなく、労働を出資してもらいます。この様な出資方式を労務出資と言います。「最初の2ヶ月は計画や準備に費やすため給料は出せない。その上で事業の立ち上げに協力してくれる人を探している」と伝え、集まってもらった人達との面接を終えます。

その後、マットという人物から「事業の立ち上げに興味があり話がしたい」といった連絡があり、自宅に招かれます。

この日は、一日中面接に費やし一日を終えます。

ぬまた
ぬまた

ゴールの抽象度が高ければ、そのゴールは誰かのゴールにもなり得ます。ゴールを達成に協力してもらう人を雇う際、その人が自分と同じゴールを共有していたのなら、自分の身を削って対価を支払う必要はなく、自分が誰よりもそのゴールの達成に貢献すれば人はついてくるのです。


【15日目】

売りに出していた車に買い手が現れ、$700で手に入れた車を$3900で販売します。そのお金で別の車を買いに行きます。$2500で売りたいと申し出たディーラーに、「この車は4WDで、タイヤが1本だめになっているから4本全て交換しなければいけない。タイヤ交換に$1000はかかるから$1200で買いたい。」と値段交渉し、結果$1500で車を手にいれます。洗車等を行い残金は$2451.9となります。

ぬまた
ぬまた

知識はお金に変わります。もし、グレンが車に関して無知であればタイヤ1本分の交換費用しか値引きできなかったでしょう。誰もが無知によって知らない間に本来得られるはずのお金がなくなっていることは自覚しておく必要があるかと思います。


【16日目】

この日は、事業のメンバー候補と会食をしてグレンのビジョンを共有しました。本気で事業を行うつもりであることを告げ、何人かのメンバーがグレンと共に事業を始めることを心に決めます。

因みに、この日会食代がどこから支払われたのかは不明です(笑)


【17日目】

会食後、グレンは$1000支払って弁護士に法的な手続きに関する相談をします。しかし、弁護士によると「90日で法的な手続きを完了して、ビール業界への参入するのは不可能だ」と言われ、計画の変更を余儀なくされます。

ぬまた
ぬまた

法律の専門知識を持たないグレンは、なんの躊躇いもなく専門知識の取得のために$1000もの大金を弁護士に支払いました。グレンは知識の価値(重要性)今の自分に必要な知識を的確に提供してくれる専門家の価値をよく理解していることがわかります。